生活習慣病について
「食習慣、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が、その発症・進行に関与する疾患群」のことです。生活習慣の改善により、病気の発症を予防することができます。 高血圧症、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症(痛風)、肥満症などがあります。
予防のためには、栄養バランスの取れた食事(野菜、果物、高タンパク質)、毎日30分程度の運動、禁煙、節酒(週3回以下)、質の高い睡眠、ストレス軽減、定期的な健康診断が有用です。 高血圧、糖尿病は認知症のリスクとも報告されています。
高血圧症とは
医療機関で複数回測定した血圧で最高血圧が140mmHg以上、あるいは最低血圧が90mmHg以上であれば高血圧と診断されます。日本人の3人に1人が高血圧とされています。
高血圧は心不全や虚血性心疾患、脳卒中、腎臓病の原因となるため、自覚症状がなくても治療が必要です。
「高血圧管理・治療ガイドライン2025」では、降圧目標は年齢や背景によらず診察室血圧 130/80mmH未満(家庭血圧 125/75mmHg未満)に厳格化されました。
生活習慣の改善(減塩、野菜や果物の摂取、減量、禁煙、毎日30分程度の運動)を1ヶ月間行い、それでも血圧高値が持続するようなら薬物治療が必要です。
糖尿病とは
インスリン(膵臓から出るホルモン)の作用が十分でないため血液中のブドウ糖が有効に使われず、血糖値が高くなっている状態です。
食習慣や運動不足とは関係なく、体質的に発症してしまう方も多くいます。
合併症には、心血管疾患、腎症(血液透析の原因として1番多い)、網膜症、神経障害、皮膚障害などがあります。
治療の目標は、血糖の適正化により合併症のリスクを下げることです。食事療法と運動療法を行い、それでも血糖管理が困難な場合は内服薬や注射による治療を行います。
脂質異常症とは
悪玉(LDL)コレステロールや中性脂肪が高値、善玉(HDL)コレステロールが低値の状態です。血管に動脈硬化を起こし、虚血性心疾患や脳卒中、腎臓病の原因となります。
減量、コレステロールや飽和脂肪酸(加工食品など)の摂取制限、野菜や果物・魚類・海藻の摂取、毎日30分程度の運動、禁煙、節酒による生活習慣の改善が必要です。不十分な場合や併存症に応じて、内服薬や注射による治療を行います。
高尿酸血症(痛風)とは
尿酸(体の新陳代謝で発生する老廃物)が増えすぎている状態です。
尿酸値が高い状態が続くと尿酸が結晶化し、痛風や尿管結石、腎臓病の原因になります。
生活習慣の修正としては、減量や節酒、有酸素運動です。不十分な場合や併存症に応じて、内服薬よる治療を行います。
